【いやだー! ぼくはヨーグルトが嫌いなんだぁ!】
くぐもった声が聞こえる。
テーブルにはジップロックがあり、そこには白いものがあった。
「ああ、これか? 朝のうちに鶏肉をヨーグルトにつけこんでおいたんだ」
「家で作ればいいじゃん……」
「前もいったけど、おれはシェフの道を反対されてんだよ。家でこういう凝ったもん作ると怒られる」
「なんでよ……」
「今日はチキンカレーだ! 初めて作るけど大丈夫!」
「もしかして、絶対に家庭科室に来いってのは、このこと?」
「そうだ。おれの初めての料理を食える紗藤は幸せ者だ。ありがく思え!」
栗屋くんはそういって悪役みたいな笑い方をする。
うっざ。
自信満々もここまでくると清々しい……とは思えない。
まあ、この間のオムレツが美味しかったから、実力はあるのかな。
【ぼくはヨーグルトがアレルギーなほどに大っ嫌いなんだよ! つけこむなああ】
【わたしだってこんなくさい鶏なんか嫌よ! フルーツと混ざりたかったの!】
【なんだと?! お前だってくさいんだよ!】
【なによ! 鶏のくせに!】
食材同士はケンカしてるけど。
栗屋くん、自信があるみたいだし任せてみるかな。
そんなこんなで、無事にチキンカレーは完成。
私はいつものように味見。
匂いはカレーで良い香りだ。
さて味は……。
口に入れて思わずのけぞった。
「ケンカしてるっ!」
「えっ?」
「あ、いや、その」
わたしはそういってから、ごくんとカレーを飲み込む。
文字通り、ケンカしていた。
鶏肉とヨーグルトが自身を主張し合い、結果的にお互いの良さを殺し合っているのだ。
なので、ヨーグルトと鶏の臭みが強めのチキンカレーが誕生。
ぶっちゃけマズイ!
わたしがスプーンを置いたのを見て、栗屋くんが一口食べる。
「うわ、まっず」
「でしょでしょ……あっ、ごめん」
「いや、いい。むしろ、そのぐらいのノリでいってくれないと辛いほどにマズイ」
珍しく栗屋くんが素直だった。
それはそれで怖い。
ブチギレする三秒前とかじゃないだろうな……。
少しでも栗谷くんに怒られないように、二口目を食べようとした時。
栗屋くんは、お皿を奪い取り、全部一気に平らげてしまった。
くぐもった声が聞こえる。
テーブルにはジップロックがあり、そこには白いものがあった。
「ああ、これか? 朝のうちに鶏肉をヨーグルトにつけこんでおいたんだ」
「家で作ればいいじゃん……」
「前もいったけど、おれはシェフの道を反対されてんだよ。家でこういう凝ったもん作ると怒られる」
「なんでよ……」
「今日はチキンカレーだ! 初めて作るけど大丈夫!」
「もしかして、絶対に家庭科室に来いってのは、このこと?」
「そうだ。おれの初めての料理を食える紗藤は幸せ者だ。ありがく思え!」
栗屋くんはそういって悪役みたいな笑い方をする。
うっざ。
自信満々もここまでくると清々しい……とは思えない。
まあ、この間のオムレツが美味しかったから、実力はあるのかな。
【ぼくはヨーグルトがアレルギーなほどに大っ嫌いなんだよ! つけこむなああ】
【わたしだってこんなくさい鶏なんか嫌よ! フルーツと混ざりたかったの!】
【なんだと?! お前だってくさいんだよ!】
【なによ! 鶏のくせに!】
食材同士はケンカしてるけど。
栗屋くん、自信があるみたいだし任せてみるかな。
そんなこんなで、無事にチキンカレーは完成。
私はいつものように味見。
匂いはカレーで良い香りだ。
さて味は……。
口に入れて思わずのけぞった。
「ケンカしてるっ!」
「えっ?」
「あ、いや、その」
わたしはそういってから、ごくんとカレーを飲み込む。
文字通り、ケンカしていた。
鶏肉とヨーグルトが自身を主張し合い、結果的にお互いの良さを殺し合っているのだ。
なので、ヨーグルトと鶏の臭みが強めのチキンカレーが誕生。
ぶっちゃけマズイ!
わたしがスプーンを置いたのを見て、栗屋くんが一口食べる。
「うわ、まっず」
「でしょでしょ……あっ、ごめん」
「いや、いい。むしろ、そのぐらいのノリでいってくれないと辛いほどにマズイ」
珍しく栗屋くんが素直だった。
それはそれで怖い。
ブチギレする三秒前とかじゃないだろうな……。
少しでも栗谷くんに怒られないように、二口目を食べようとした時。
栗屋くんは、お皿を奪い取り、全部一気に平らげてしまった。


