滲む視界をこすりながらなんとか最後まで読み切った時には体がどっと疲れていた。
残された手紙には唯織の見えなかった部分がたくさんあって、唯織のことを忘れてもいいなんて書いてあったけど、到底忘れられる気がしない。
唯織のスマホを水季に返すと伺うような目を水季からも麻央からも向けられた。
そりゃそうだ。
事情もわからないのに急に泣き出して。
「前にさ、好きな人がいるって言ったの覚えてる?」
脈絡のない私の質問に困惑した刹那、期待と戸惑いに満ちた視線。
「あれが、唯織。水季のお兄さん」
「え、でも佐那がその話してた時、お兄ちゃんもう意識なかったんだけど…」
「それは、えっと簡単に信じられないような話なんだけど…」
そうして私は唯織から聞いた話をかいつまんで説明した。
残された手紙には唯織の見えなかった部分がたくさんあって、唯織のことを忘れてもいいなんて書いてあったけど、到底忘れられる気がしない。
唯織のスマホを水季に返すと伺うような目を水季からも麻央からも向けられた。
そりゃそうだ。
事情もわからないのに急に泣き出して。
「前にさ、好きな人がいるって言ったの覚えてる?」
脈絡のない私の質問に困惑した刹那、期待と戸惑いに満ちた視線。
「あれが、唯織。水季のお兄さん」
「え、でも佐那がその話してた時、お兄ちゃんもう意識なかったんだけど…」
「それは、えっと簡単に信じられないような話なんだけど…」
そうして私は唯織から聞いた話をかいつまんで説明した。



