消えそうな君に夜を捧ぐ

『佐那へ

まずは、ごめんね、とてもびっくりさせたと思う。
俺は佐那に言っていなかったことがあるんだ。

俺が水季の兄だってことはもうバレちゃったかな?
初めて会った時は妹の知り合いだなんて予想してなかったのと、これは完全に俺のエゴなんだけど、俺を水季の兄としてじゃなくて、唯織として見てほしかったんだ。
だからタイミングはたくさんあったけど言えなかった、ごめん。
俺のスマホに佐那に宛てたメッセージがあること、多分水季はすごく混乱してるから、話せる範囲だけで大丈夫だから少し話してあげて。

それからもう一つ、俺が1時間だけ外に出られたことについて、この前話したよね。
そこで言ってなかったことがある。
どうやってこんなことができたのかは俺にも分からないけど、なんでこうなったかは知ってるんだ。