消えそうな君に夜を捧ぐ

「やっと午前終わったー!」

「水季は相変わらず寝てたじゃん」

「もう、麻央辛辣!だって眠いんだもん、ね、佐那」

「うーん、寝るのはよくないかな」

「2人してー」

机を動かすことにも、もう慣れた。

変わらず水季は明るくて、麻央はツッコミ役。

私もゆるめにツッコミ?みたいな立ち位置になった。

「渡部、ちょっといいか」

「なんですかー、ちょっとごめん」

「いってらー」

水季が廊下にいる担任のところに行って、残された私たちはご飯を食べる準備を始めた。

すると水季が焦ったように戻ってくる。

その顔に笑顔はない。

「どしたの」

「あ、いや、えっと、お兄ちゃんが」

水季は散らばった荷物を慌てて鞄に詰め込んでいる。