消えそうな君に夜を捧ぐ

そんな疑念と闘いながら歩道橋に通って、孤独を抱いて12時に帰る日々。

日が経つほど自信がなくなっていく。

それでも唯織に会える機会を逃したくなくて重たい足をなんとか動かしていた。


「…最近、会えなくて、もしかしたら嫌われちゃったかもしれなくて…」

独り言に近いくらいの大きさの声。

「毎日、会ってた場所が、あって、もう5日も来なくて…。あの時、逃げちゃったから…」

ぽつりぽつりとこぼす言葉は文章にもなっていない。

「…佐那は会いたいんだよね?」

「うん…」

「じゃあ会いに行き続けるしかないよ。詳しいことはわかんないけど、なんとなく、その人は佐那のこと嫌いになったわけじゃない気がする」