消えそうな君に夜を捧ぐ

角を曲がって佐那から見えない位置に入った俺は壁に背中を預けた。

そのままずるずると座り込んで見上げる。

空は雲に覆われて濁っていた。

さっきのぬくもりを懐かしむように目を閉じる。

この想いはとどめていなければならないのに。

「…好きだなあ」