消えそうな君に夜を捧ぐ

「うーん、わかんないけど、きれいな顔立ちだと思うよ」

「…好きになっちゃうかも?」

唯織が不安そう、というかさみしそうに言った。

「あ、ごめん何でも…」

「いや、好きにはならないんじゃないかな。あんまりよく知らないし。それに確かに顔は整ってるけど、私は唯織の方がかっこいいと思うし」

「え…」

唯織の声で我に返った。

今、私、何言った…?

「あ、待って今こっち見ないで」

唯織が大きな手で顔を覆って横を向く。

でも赤くなった耳が隠れきっていない。

それを見ているとこっちも照れてきてしまうじゃないか。

「えーっと、ありがとう…?」

指の隙間から少しこっちを見て唯織が言う。