恋愛日和 いつの日か巡り会うその日まで

髪の毛から滴がまだ零れている隼人君を追いかて洗面所に入る


「隼人くん大丈夫だから!
 お願いだから髪の毛渇かして?」

『ん‥』


寝不足な上にまた風邪でもひいて倒れたら心配になり、タオルで頭を拭くと背伸びをした私に気付き体を屈めてくれた


『今日の服可愛い。ちゃんと肩が出て
 ないのにしたんだね。』

「これ?彩とお揃いで買ったの。」


ドクン

タオルの間から見えた瞳に心臓が跳ねる


よく考えたら脱衣徐で髪の毛を拭いてる私は、この状況に気付くのが遅くて
あっという間に唇を塞がれた


「‥‥んっ‥ッ!隼人く!」


タオルを両手で握り締める手に力が入るも、次第に触れた舌にビクっと反応する


『日和‥‥‥ここ開けて?』

「…はぁ……無理‥ッ!」


暴走する隼人くんを何とか押し除け
マンションを急いで飛び出す。



危ない……本当に食べられそうだった。
あんな事いつまでも慣れないよ‥‥。


隼人くんに申し訳ないけれど、大学生ならこんなことは普通は余裕なのかな‥。


『おはよう!暑いのに待たせて
 ごめんね!?」

『うちらもさっき来たところ。』

「弥生ちゃん、急に誘ってごめんね?」


2年に入ってから歴史の選択授業で
時々会う弥生ちゃんは、市の図書館の
アルバイト先で知り合ったバイト仲間だ


私の猫っ毛な髪の毛と違って、艶のある黒髪のサラサラなロングな髪がとても綺麗で、構内でも彼女がよく告白されていると聞かされる


『大丈夫だよ。レポートをみんなで
 出来るのすごく楽しみだから、寧ろ
 誘ってくれてありがとう。』

「良かった‥。そうだね、私も楽しみ。
 じゃあ暑いから行こうか。」


マンションに行く途中、コンビニでそれぞれお菓子やら飲み物を買った

勉強といっても、友達同士が集まれば
結局おしゃべりして終わることも多々ありそれがまた楽しいんだけどね?