最初に感じていた胸の高まりは静まって、一緒にいると落ちつく存在になって。隣にいるのが当たり前で――。だけど当たり前ではなかった。
別れの日が来たのだから。
同棲していたアパートの一室も、元々私が柊くんのところに通うようになって、荷物も彼の家に置くようになって、少しずつ私のものが増えていき。自然の流れでいつの間にか一緒に暮らすようになった感じだった。だから別れをふたりで決めた日から、別の住む場所をすぐに探した。
今はもう、ふたりは別々の場所に住んでいる。私のところには柊くんがいないし、まだ部屋にはあまり物がないから、ひとりで家の中いると寂しい気持ちになる。だから今回の旅行では、自分の部屋に置く用の雑貨も沢山買った。柊くんと一緒に選んだ記憶を、部屋に置くものに詰め込んでおきたくて――。
別れの日が来たのだから。
同棲していたアパートの一室も、元々私が柊くんのところに通うようになって、荷物も彼の家に置くようになって、少しずつ私のものが増えていき。自然の流れでいつの間にか一緒に暮らすようになった感じだった。だから別れをふたりで決めた日から、別の住む場所をすぐに探した。
今はもう、ふたりは別々の場所に住んでいる。私のところには柊くんがいないし、まだ部屋にはあまり物がないから、ひとりで家の中いると寂しい気持ちになる。だから今回の旅行では、自分の部屋に置く用の雑貨も沢山買った。柊くんと一緒に選んだ記憶を、部屋に置くものに詰め込んでおきたくて――。



