一夜限りの結婚式~君と愛し合えた日々は、本当に幸せでした。

 テーブルの上にある、残されたふたつの指輪を見つめる。夜、ふたりの挙式を終えた後は再び仲良く寄り添うように箱の中に収められた。私は指輪達を見つめた。

 いつかまた、柊くんの笑顔を見られますように。
 いつかまた、柊くんが私の隣に戻ってきてくれますように。

 もしももう一度、隣に戻ってきてくれたその時は、今度こそ沢山の幸せを渡したい。

 この指輪は、ずっと私が持ってるね。
 ずっとずっと大切に――。

 これからも長く幸せに、柊くんが生きてくれますように。と願いながら、リングケースの蓋を閉じた。

――ねぇ、柊くん。私は、柊くんに、何か幸せを渡せたのかな。