秘密の好き、先生との約束

「はい、ここは空き教室だし、それからほかの先生の許可もとってるから思う存分吐き出してくれ」

「……許せない。噂や陰口が止まらないのも嫌だけど直接なにかしてくるのとかもっと許せない」

「どういうこと?」

「今日、美羽が私に……クッキー作ってくれて持ってきてくれたの。余った分を自分用にって持ってきてたみたいだけど」

「あぁ、昨日教えてくれたお菓子の話か。俺食べ損ねたんだけど?ま、それは置いといて……でなんでお前がキレてるわけ?」

「……美羽の作ったクッキー……お菓子の袋ごと床にたたきつけて…暴言吐いて……美羽が黙ってるからって」

私が泣く訳ではなく、遥が泣きながら先生に話してた。優しい先生がうん、うんって……わざと私とは目を合わせずに。

「文化祭前にごめんなさい」

「なんで齋藤が謝ってんの?意味わかんないぞ〜お前はされた側だろ?」

「……空気悪くしたのには変わらないから。」

相手側の話聞くからとりあえずお前らは教室戻れって。あえて私には何も聞かなかったのかな、先生とはあまり会話せず教室に戻った。空気の悪い時に戻りたくないけど先生が戻れと言ったからには戻るしかなくて。

「ね、美羽……美羽はそのままでいいからね?」

「遥、私のためにありがとう。軽く冷やそう?目が腫れたら可愛い顔台無しだよ〜」

この日の放課後、解決はさせてやれなくて悪ぃって先生が私と遥に伝えてくれた。文化祭まで時間ないから手作りのお菓子は作らせずに先生が手配したお菓子にすることを明日言うなんて言ってた。

「齋藤、そのお菓子ってどんなだったんだ?」

「あぁ、これですね。多分ボロボロですよ、綺麗なの見たかったら遥かに見せて貰ってください」

「いいよ、なんでも。食べたいだけだし。綺麗だな……うん、味も美味しい」