秘密の好き、先生との約束

買い物から帰って遥に話したお菓子を作る。アイシングクッキーとあとはノーマルの……型抜きの〜って。

「生地冷やして……1時間くらいでいいかな、数があるからそれくらいしとかないと」

独り言を言いながらソファにすわってスマホを手に取る。不在着信?こんな時間に?……先生だ。かけ直すのがいいのか悩んでいたらまたかかってくる。

「あ、もしもし!」

「……よかった。」

「え?先生?」

「俺……帰りに目が合わなくてちょっと焦った。」

「あんまり気にしないで欲しいです……どういう顔していいか分からなかったというか。」

「……そうか?クラスのヤツらがお菓子作るって言いに来た。俺は家庭科室借りたよ。お前は来ないのか?」

「先生と私が揃うとみんな気になるんですよ。また2人でって」

「お前のお菓子食べたかったけどな」

「……直接はあげたらまた何か言われますよ?」

そう言うと、分かってるんだけどってうーって唸りながらでも食べたいってなんか可愛い……。なんて不謹慎かな。

「あの……明日お昼……教室、来てくれたら遥が食べてる時にでも声かけてくれたら食べれると……」

「ん?西川?なんで。」

「今日のお詫びにお菓子を作るって約束したんで遥なら気を利かせて先生に渡してくれると思うというか」

「まぁそうでもしねぇと、お前のにはありつけねぇってことだもんな。分かった昼休み顔出すよ。それとさ、齋藤……耐えられなくなる前にちゃんと助けは求めろよ?」

助けを求める、なんて言葉を聞くと思わなくて……へ?とよく分からない声が出た。先生はふと笑ってでも本気だぞって。毎回言うが無理したら叱るって。