「水着って借りられるの?」と
私がはるかちゃんに聞いたその時
「いやだ!それだけはトラウマがあるからもう無理!無理!無理!」と
はるかちゃんが大きな声で言ったので
私は、ビックリ‼
それにはるかちゃんはいつも何を言っても
「いいよ。」と言ってくれていたので
すごくびっくりして、ちょっと(恐い)という感情がありました。
「ごめん。トラウマがあったら誰でもその場所には行きたくないよね~」と、
私は、はるかちゃんに言いました。
はるかちゃんが、はっとしたような表情で
「ごめん。アタシ、本当にプールだけは怖くて
やっぱり泳ごうとしたらトラウマが浮き上がってきて怖いから
どうしてもプールは無理。本当にごめん」
「うん。いいよ。そりゃートラウマがあったら私もその場所
行きたくないもん。そりゃ、しょうがないよ。
気にしないでね。」
「アタシの事、キライになった?」と
はるかちゃんが言ったので
私はびっくりして
「え?何で?何で私が、はるかちゃんの事キライになったと思うの?
はるかちゃんは優しくて、でも自分の意志はちゃんと持ってて
家は綺麗で広いし、広いお風呂も部屋についているし
屋上にはもっと広いお風呂に
声が響きそうなプールもあるし。何が凄いかって?
そんなに凄い家に住んでて優しいはるかちゃんが一番凄いよ。
私はそんなはるかちゃんが例え幽霊だろうと自慢な友達だよ。」
はるかちゃんが涙を流しながら
「ありがとう」
と、言いながら私の胸に抱き着いてきました。
私は微笑みながら、はるかちゃんの背中をトントンしてあげました。
