『俺分けますね』 プライベートの小宮山 錬も、しっかりと王子だった。 レストランのサラダは取り分けてくれるし、ステーキの切り方はお手本のように上手で、笑うときはちゃんと口に手を当てる。 もうほぼ貴族そのもの。 なにをしてても目の保養。 そう信じて疑わなかったから、 だから。 ────まさか、それが演じられたものだったなんて。 『………今、なんて?』 『だから、このことバラしたらひねりつぶすから』 『ひ、ひねっ……?!』