「まあ、大変。うちのワンちゃんたちだわ」
どうやら外に待たせていた犬たちの飼い主さんのようだ。
私も走って店長さんを追いかけた。
一条くんのことが心配だよっ。
「あれ、誰もいないなあ」
店の外に出ると、一条くんも黒門の生徒達も忽然と姿を消していた。
震えながら肩を寄せ合う2匹の犬はケージの中。
「リリちゃん、チコちゃんごめんねっ」
飼い主さんも慌てて駆けつけてきて犬たちを抱きしめていた。
犬たちにケガはなかったみたいでホッと胸を撫でおろした。
でももう少しでも遅れていたらどうなっていたかと思うと背筋が凍る。
一条くんがあの時すかさず止めに入ってくれたおかげで助けられた。
だけど、一条くんはいったいどこに行ったんだろう。
「お嬢ちゃんありがとうね」
「犬にイタズラするなんてひどい子たちね。知らせてくれて本当にありがとう」
店長さんと飼い主さんにお礼を言われたけれど、恐縮してしまう。
「いえ、私はなにも。私の友達がその人たちを追い払ってくれたんだと思います」
どうやら外に待たせていた犬たちの飼い主さんのようだ。
私も走って店長さんを追いかけた。
一条くんのことが心配だよっ。
「あれ、誰もいないなあ」
店の外に出ると、一条くんも黒門の生徒達も忽然と姿を消していた。
震えながら肩を寄せ合う2匹の犬はケージの中。
「リリちゃん、チコちゃんごめんねっ」
飼い主さんも慌てて駆けつけてきて犬たちを抱きしめていた。
犬たちにケガはなかったみたいでホッと胸を撫でおろした。
でももう少しでも遅れていたらどうなっていたかと思うと背筋が凍る。
一条くんがあの時すかさず止めに入ってくれたおかげで助けられた。
だけど、一条くんはいったいどこに行ったんだろう。
「お嬢ちゃんありがとうね」
「犬にイタズラするなんてひどい子たちね。知らせてくれて本当にありがとう」
店長さんと飼い主さんにお礼を言われたけれど、恐縮してしまう。
「いえ、私はなにも。私の友達がその人たちを追い払ってくれたんだと思います」



