「どうですかな?」
上條が実に楽しげに訊く。
「私は」
ドオォォォン!!
凜が口を開いた時、爆音がした。
良い所を邪魔された上條は舌打ちする。
この部屋にいる全員が困惑していると、数分後、扉から男が飛び込んできた。
「どうした?」
「上條様っ!!何者かが侵入しましたっ!!」
「何者か、だと?まだ誰か分からないのかっ!!報告は?!警備員は何をしている?!」
唾を飛び散らせながら怒鳴る。
飛び込んできたまだ20代であろう男は身体を竦めた。
「も、申し訳ございません!!警備の方に連絡を取っても誰も応答せず…おそらく、先程の爆発で連絡が取れませんっ」
「なら直ぐに誰か警備の方に向かわせればいいだろう?!」
「ま、まま、まだ帰って来てないのですっ」
眉をひそめる上條。
警備員がいる所までは全然遠くないはずだ。2、3分で行ける距離。充分に時間はあった。
なら、何故まだ帰ってこない?
上の方が急にバタバタと騒がしくなる。
凜は困惑が広まる中、一人冷静に状況を把握しようとした。
誰かが侵入しているのなら警備は全てそっちに行く。
上條たちも直ぐにそちらへ向かうだろう。
逃げるなら、今だ。
「ちっ。おい、“こいつ”を車に乗せとけ。場所を変える」
上條が近くの男に命令して凜から手を離して立ち上がる。
慌てふためいている20代くらいの男と部屋を出て行った。
そして命令された男が凜に近づいて来る。
凜はやっとあの汚らわしい手から解放されたと同時に逃げるチャンスを探した。
さて、どう逃げようか?
このままだとそのまま車に乗せられ、また別の所へ連れて行かれてしまう。
凜が頭を悩ませている間も男は近づき、凜にまたあの布を当てようとした。
上條が実に楽しげに訊く。
「私は」
ドオォォォン!!
凜が口を開いた時、爆音がした。
良い所を邪魔された上條は舌打ちする。
この部屋にいる全員が困惑していると、数分後、扉から男が飛び込んできた。
「どうした?」
「上條様っ!!何者かが侵入しましたっ!!」
「何者か、だと?まだ誰か分からないのかっ!!報告は?!警備員は何をしている?!」
唾を飛び散らせながら怒鳴る。
飛び込んできたまだ20代であろう男は身体を竦めた。
「も、申し訳ございません!!警備の方に連絡を取っても誰も応答せず…おそらく、先程の爆発で連絡が取れませんっ」
「なら直ぐに誰か警備の方に向かわせればいいだろう?!」
「ま、まま、まだ帰って来てないのですっ」
眉をひそめる上條。
警備員がいる所までは全然遠くないはずだ。2、3分で行ける距離。充分に時間はあった。
なら、何故まだ帰ってこない?
上の方が急にバタバタと騒がしくなる。
凜は困惑が広まる中、一人冷静に状況を把握しようとした。
誰かが侵入しているのなら警備は全てそっちに行く。
上條たちも直ぐにそちらへ向かうだろう。
逃げるなら、今だ。
「ちっ。おい、“こいつ”を車に乗せとけ。場所を変える」
上條が近くの男に命令して凜から手を離して立ち上がる。
慌てふためいている20代くらいの男と部屋を出て行った。
そして命令された男が凜に近づいて来る。
凜はやっとあの汚らわしい手から解放されたと同時に逃げるチャンスを探した。
さて、どう逃げようか?
このままだとそのまま車に乗せられ、また別の所へ連れて行かれてしまう。
凜が頭を悩ませている間も男は近づき、凜にまたあの布を当てようとした。


