驚いたのも束の間、私は部屋の中にいる“誰か”と目が合ってしまいました。
その人は、私を見るや否や、機嫌が悪そうに顔を歪めます。
「うるさい……」
イバラと呼ばれた少年は、ソファに腰を下ろして談笑中だったのか、ティーカップを下ろすと、耳を塞ぎながらシェルディさんを睨みつけました。
睨む姿は少しだけ怖いですが……、名前的に【いばら姫】の可能性が高いですね。
そしてもう一人、私を見て顔を歪めたブロンド髪の青年は、ジーッと私のことを見つめてきます。
私はそれに耐えられず、咄嗟に、
「ごめんなさいっ!」
と謝っていました。
「……別に。誰だろうと思っただけです」
ティーカップに口を付けながらブロンド髪の青年は静かに呟きました。
彼の、まるで【ラプンツェル】のように長い髪の毛に、私は圧倒されかけてしまいました。ケアはどうされているのだろう。そう、初対面ながらに思ってしまったのです。
「――えぇと、あの、私……」
そんなことより、と気を取り直して、また、同じことを繰り返します。会った事を素直に伝えると、シラユキさん、シェルディさんと同様、二人は納得した様子で頷きました。
「なら、気が済むまでここで暮らせばいい」
「イバラ……!?」
「い、いいんですか!?」
その人は、私を見るや否や、機嫌が悪そうに顔を歪めます。
「うるさい……」
イバラと呼ばれた少年は、ソファに腰を下ろして談笑中だったのか、ティーカップを下ろすと、耳を塞ぎながらシェルディさんを睨みつけました。
睨む姿は少しだけ怖いですが……、名前的に【いばら姫】の可能性が高いですね。
そしてもう一人、私を見て顔を歪めたブロンド髪の青年は、ジーッと私のことを見つめてきます。
私はそれに耐えられず、咄嗟に、
「ごめんなさいっ!」
と謝っていました。
「……別に。誰だろうと思っただけです」
ティーカップに口を付けながらブロンド髪の青年は静かに呟きました。
彼の、まるで【ラプンツェル】のように長い髪の毛に、私は圧倒されかけてしまいました。ケアはどうされているのだろう。そう、初対面ながらに思ってしまったのです。
「――えぇと、あの、私……」
そんなことより、と気を取り直して、また、同じことを繰り返します。会った事を素直に伝えると、シラユキさん、シェルディさんと同様、二人は納得した様子で頷きました。
「なら、気が済むまでここで暮らせばいい」
「イバラ……!?」
「い、いいんですか!?」

