おとぎ話と秘密の物語~あべこべ世界で人助けをする事になりました~

 設定細すぎませんか……?

 びっくりな程細かい気がするんですけど……! これ、夢ですよね? 夢ならもっと大ざっぱでいいのでは……?
 だってほら、カルアさんも言ってたでしょう? 

『夢っていうのはね、余計なところは省いちゃうの。だって面白くないでしょ?』

 ――って。
 ……あぁ~、そう考えるとこの夢的にこのお話は重要ですから、やたらと細かい設定があってもおかしくはありません……っ。

 か、カルアさん~っ!

「どうしたんだいマリアちゃん」

 頭をわしゃーっとやっていた私を心配したおばさんは、首を傾げました。

「あ、すみません……。なんでもないんです」
「……そうかい。でも、この話を知らないってことは、相当遠くからやってきたんだねぇ」

 おばさんは紅茶を口に含むと、

「戦争なんて、何一ついいことなんてないね。反対にあんたが戦争を知らなくてよかったよ」

 と笑いました。

「……あたしはね、獣人族でも親切な奴がいるってことは知ってるから、あんたが庇った子も罪がないことくらいわかるさ」
「おばさん……」
「だからね、いい結果になること願ってるよ」

 おばさんは腰を上げ、私の肩をぽんぽんと叩きます。
 それが優しくて、あたたかくて……。絶対になんとかしてみせようと思いました。
 大丈夫です。ここは夢の世界なのですから、きっと私の思う通りに動きます。

「私、がんばります……っ! 絶対の絶対、彼を助けます!」
「うんうん、いいねぇ。応援してるからね」

 おばさんの応援があれば、百人力です……!

 私はおばさんに沢山お礼をし、その場を後にしました。

「……シラユキさんに会いに行こう」

 話し合いをする前の話し合いをしに――。