「わっ! 大きい……!」
視界が開けた先に出てきたのは、一際目立つ大きなお城でした。
きっと、この街一番のお屋敷なのだと、初めて見た私でもすぐにわかります。
「こっちだ」
「……正門はあちらではないのですか?」
「いや、オレらはこっちでいい。“特別”なんだよ。それこそ、仲良しってやつだな」
でも、私は初めましてです。
本当に大丈夫なのでしょうか。
そんな心配を他所に、シェルディさんはご機嫌です。広い庭園を、人目に触れないよう、割って抜けていきます。
「シラユキもこればよかったのにな。めちゃくちゃ綺麗に咲いてるじゃねぇか」
シェルディさんは、庭園に咲いている花を見ながそう言いました。
「確かに、すごく綺麗ですね」
「な~」
きっとここでお茶会を開いたら、とても素敵だろう。そう感じます。
「――と、到着したぞ」
シェルディさんは「ここで待ってて」と私に一言伝え、門番らしき人の方へ向かって行きました。
「あぁ、シェルディ様ではないですか。屋敷に御用ですかな」
「はい、ちょっとだけイバラ達借りる時間はありますか」
「今からですか? 今日のご予定的にも大丈夫だと思いますよ」
流石、通っているだけあるのでしょう。門番の方とも関係性はよさそうです。
「おーい許可が降りたぞ」
シェルディさんは少しの間お話した後、こちらに手招きをしながら言いました。
素直に向かうと、門番さんも「いらっしゃいよく来たね」とご挨拶してくださったので、こちらからもご挨拶をします。嬉しい、気持ちがいいとはこの事です。
中へお邪魔すると、とてつもなく豪華な内装が広がっていました。
やはり、中まで凝っています。これが現実ならば、少しだけ、いえ、かなり恐れ多い所に足を踏み入れてしまっています。
シェルディさんは慣れているのか、お手伝いさんを頼らずに、スタスタと、とある部屋へと向かって行きました。
そして、ノックせずにガチャリとドアを開け、
「イッバラー! 遊ぼーぜ!」
と、飛び込んだものですから、私は「えええっ」と驚いてしまったのです。
視界が開けた先に出てきたのは、一際目立つ大きなお城でした。
きっと、この街一番のお屋敷なのだと、初めて見た私でもすぐにわかります。
「こっちだ」
「……正門はあちらではないのですか?」
「いや、オレらはこっちでいい。“特別”なんだよ。それこそ、仲良しってやつだな」
でも、私は初めましてです。
本当に大丈夫なのでしょうか。
そんな心配を他所に、シェルディさんはご機嫌です。広い庭園を、人目に触れないよう、割って抜けていきます。
「シラユキもこればよかったのにな。めちゃくちゃ綺麗に咲いてるじゃねぇか」
シェルディさんは、庭園に咲いている花を見ながそう言いました。
「確かに、すごく綺麗ですね」
「な~」
きっとここでお茶会を開いたら、とても素敵だろう。そう感じます。
「――と、到着したぞ」
シェルディさんは「ここで待ってて」と私に一言伝え、門番らしき人の方へ向かって行きました。
「あぁ、シェルディ様ではないですか。屋敷に御用ですかな」
「はい、ちょっとだけイバラ達借りる時間はありますか」
「今からですか? 今日のご予定的にも大丈夫だと思いますよ」
流石、通っているだけあるのでしょう。門番の方とも関係性はよさそうです。
「おーい許可が降りたぞ」
シェルディさんは少しの間お話した後、こちらに手招きをしながら言いました。
素直に向かうと、門番さんも「いらっしゃいよく来たね」とご挨拶してくださったので、こちらからもご挨拶をします。嬉しい、気持ちがいいとはこの事です。
中へお邪魔すると、とてつもなく豪華な内装が広がっていました。
やはり、中まで凝っています。これが現実ならば、少しだけ、いえ、かなり恐れ多い所に足を踏み入れてしまっています。
シェルディさんは慣れているのか、お手伝いさんを頼らずに、スタスタと、とある部屋へと向かって行きました。
そして、ノックせずにガチャリとドアを開け、
「イッバラー! 遊ぼーぜ!」
と、飛び込んだものですから、私は「えええっ」と驚いてしまったのです。

