おとぎ話と秘密の物語~あべこべ世界で人助けをする事になりました~

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 次の日、私は街へ出かけました。
 様子を見るためです。
 いつもの雰囲気に戻ってはいますが、こそこそと陰口を言われている気がします。
 昨日の一件で、シェルディさんを庇ったからでしょうか。
 直接何かを言われることはありませんが、きっと変な奴と思われていることでしょう。シェルディさんの耳についてもそうですが、民衆が獣人族を嫌っていることも私は知りませんでした。
 それこそ、私は部外者なのです。気にすることではありませんでした。

「パン屋さんこんにちはっ!」
「おや、マリアちゃんじゃないかい。毎日会うねぇ」

 私は周りを気にすることなく声をかけました。
 こういうのを空気が読めないと表現するか、強い心を持っていると表現するか、それは人それぞれかと思いますが、ここは私の夢です。私がへこたれたところで進まないんです。

 我が道を突き進むが勝ち! なんです。

「今日のオススメはありますか?」
「そうだねぇ、焼きたてのクロワッサンかね。……ほれ」
「わ、ほんとだ出来たてホヤホヤ……っ! それください!」
「はいよ」

 お金を支払い、私はクロワッサンを受け取りました。