――しばらく地下牢で大人しくしていると、誰かが入ってくる音が聞こえました。
私達は階段の上の方に視線を向けると、
「とりあえずこれ、持ってきました」
ティアさんがシェルディさんの為に羽織れるものを持って来るのが見えました。
階段を降りてくるのに合わせて、私達も立ち上がります。
「黒なら目立ちにくいと思い……。丁度あったのでこちらを」
ティアさんから差し出されたのは黒のニスデールでした。
「あ……、ありがとう」
シェルディさんは受け取ると、早速ニスデールを羽織ます。
フードもしっかり被り耳を隠すと、それだけで落ち着いたのかため息をつきました。
「やっぱ、耳が隠れてるだけで違うな」
「……よかったです」
「もうそろそろ民衆もいなくなったと思います。心配でしたら窓の下に隠れながら移動しませんか」
ティアさんはそう言うと、階段の上の方を指差しました。
シェルディさんと私は顔を見合せ頷きます。
地下牢からの脱出です。
――何とか屋敷の窓のない所まで辿り着くと、私達はほっと安堵の息を吐きました。
「ここまで来れば安心ですね」
「えぇ、とりあえずは」
「………」
そんな中、やはりどうしたらよいのかわからないといった調子で、シェルディさんは言葉を詰まらせます。
そんな彼を見て、
「シェルディさん。いずれは森に戻ると思いますが、一旦、城に身を隠しませんか? 不自由なことはありませんし、何かあれば守ることが出来ます」
ティアさんはシェルディさんに提案を出しました。
私達は階段の上の方に視線を向けると、
「とりあえずこれ、持ってきました」
ティアさんがシェルディさんの為に羽織れるものを持って来るのが見えました。
階段を降りてくるのに合わせて、私達も立ち上がります。
「黒なら目立ちにくいと思い……。丁度あったのでこちらを」
ティアさんから差し出されたのは黒のニスデールでした。
「あ……、ありがとう」
シェルディさんは受け取ると、早速ニスデールを羽織ます。
フードもしっかり被り耳を隠すと、それだけで落ち着いたのかため息をつきました。
「やっぱ、耳が隠れてるだけで違うな」
「……よかったです」
「もうそろそろ民衆もいなくなったと思います。心配でしたら窓の下に隠れながら移動しませんか」
ティアさんはそう言うと、階段の上の方を指差しました。
シェルディさんと私は顔を見合せ頷きます。
地下牢からの脱出です。
――何とか屋敷の窓のない所まで辿り着くと、私達はほっと安堵の息を吐きました。
「ここまで来れば安心ですね」
「えぇ、とりあえずは」
「………」
そんな中、やはりどうしたらよいのかわからないといった調子で、シェルディさんは言葉を詰まらせます。
そんな彼を見て、
「シェルディさん。いずれは森に戻ると思いますが、一旦、城に身を隠しませんか? 不自由なことはありませんし、何かあれば守ることが出来ます」
ティアさんはシェルディさんに提案を出しました。

