カルアさんの一声に、一気に目が輝くのが自分でもわかりました。
なんということでしょう。私、海が大好きなんです。
太陽に照らされてきらきら輝く海も、月明かりに照らされて不思議な感覚になる美しい海も、天候によって全く異なる顔を見せる海も、全部全部大好きです。
「どちらにあるのでしょうか!」
「あれ……。バルコニーから見えなかった? ここからなら右側に見えるはずだけどな」
そう言ってカルアさんはバルコニーへ向かって歩き出します。閉じていたカーテンを横へくくると、窓を開きました。
「あ、ほらほら。あっちの方に小さく見えない? あれが海だよ」
一歩先に出てカルアさんは指をさします。
私も言われるがまま目線をそちらへ向けると、
「わ、わぁぁっ見えますね! 昨日は気づきませんでしたが、ちゃんと見えます! ……かなり遠そうですが」
「大丈夫だよ。夢だもん」
カルアさんは問題ないよ、と呆気なく答えます。
「でも、本当に遠そうですよ……?」
「行ってみたらわかるって~。え!? もう着いた!? ってなるよ」
「本当に……?」
「本当だって」
えぇ……と思いながらカルアさんを見つめますが、カルアさんは私の肩をべしべしと叩きながら「大丈夫大丈夫」と楽しそうに言うだけです。
「夢っていうのはね、余計なところは省いちゃうの。だって面白くないでしょ?」
そう言ってウィンクをキメるカルアさんに、最終的に私は「まぁ、いっか」という気持ちにさせられました。夢ですからね。
「というわけでマリアの街探検海編開幕~!」
カルアさんは言いながらバルコニーに足をかけました。
「またねー!」
そう言うや否やバルコニーから飛び出してしまいます。
「えっ!? ちょっ、だからここ三階ですって……!」
なんということでしょう。私、海が大好きなんです。
太陽に照らされてきらきら輝く海も、月明かりに照らされて不思議な感覚になる美しい海も、天候によって全く異なる顔を見せる海も、全部全部大好きです。
「どちらにあるのでしょうか!」
「あれ……。バルコニーから見えなかった? ここからなら右側に見えるはずだけどな」
そう言ってカルアさんはバルコニーへ向かって歩き出します。閉じていたカーテンを横へくくると、窓を開きました。
「あ、ほらほら。あっちの方に小さく見えない? あれが海だよ」
一歩先に出てカルアさんは指をさします。
私も言われるがまま目線をそちらへ向けると、
「わ、わぁぁっ見えますね! 昨日は気づきませんでしたが、ちゃんと見えます! ……かなり遠そうですが」
「大丈夫だよ。夢だもん」
カルアさんは問題ないよ、と呆気なく答えます。
「でも、本当に遠そうですよ……?」
「行ってみたらわかるって~。え!? もう着いた!? ってなるよ」
「本当に……?」
「本当だって」
えぇ……と思いながらカルアさんを見つめますが、カルアさんは私の肩をべしべしと叩きながら「大丈夫大丈夫」と楽しそうに言うだけです。
「夢っていうのはね、余計なところは省いちゃうの。だって面白くないでしょ?」
そう言ってウィンクをキメるカルアさんに、最終的に私は「まぁ、いっか」という気持ちにさせられました。夢ですからね。
「というわけでマリアの街探検海編開幕~!」
カルアさんは言いながらバルコニーに足をかけました。
「またねー!」
そう言うや否やバルコニーから飛び出してしまいます。
「えっ!? ちょっ、だからここ三階ですって……!」

