触れたい、cross

「…海乃さん、さー?」


あんまりそうゆう言い方、しないほーが、いー、よ?


誰かと誰かを、比べたりするよーな、こと。


誰だって、誰かと比べられたくなんか、されたくないっしょー?


それは、オレも、おんなじー。


首を少し、傾げて、私に告げた伊織くん。


そのコトバ、は。



とてつもなくまっすぐ、に。


私の胸の真ん中まで、届く。


「…ごめんな、さい…」


「ふふ。別に怒ってないってー」


テーブルに身を乗り出した伊織くんのてのひら、が、


私の頭をやさしく、撫でた…