傾国の貴妃

それぞれに着飾る姫君たちは、どの姫君も美しいの一言に尽きる。

私のように淡い色のドレスの姫君もいれば、赤や黒などを大人っぽく着こなしている姫君まで様々。

私の場合、童顔のせいか、いまいち赤や黒のシンプルなドレスは着こなす自信がない。

というか、少し苦手。

落ち着くのは、パステルカラーみたいな淡い春色のドレス。

今日着ている淡い水色のドレスはお気に入り。

生まれつき白い肌に、少しウェーブのかかった腰まで伸びているブロンドの髪。

エリザベート様のような艶やかな黒髪も憧れだけど、父様や母様から受け継いだこの髪も嫌いじゃない。

ギルと同じ色、というのもなんだか嬉しかった。

ただ、ギルの髪は絹糸のようにサラサラで、私のような生まれつきのウェーブはないけれど。

エリザベート様によって招待を受けた姫君たち。
見回すと、本当にそれぞれの個性がよくわかる。

瞳の色、髪の色、肌の色、それぞれやはり邑によって違うみたい。

異なった文化を持った、異なった人種の私たち。

ルフィードへの忠誠の証として捧げられた贄。