シルフィード国に嫁いできたそれぞれの邑の姫君は、1日の大半を自分磨きや遊びに費やす。
それは私も一緒だった。
「ローラ様、何か良い事でも御座いました?お顔が朝からずっと緩んでおいでですわ」
それはいつものようにバルコニーで本を学んでいた時のこと。
「…わかる?」
「ええ。幸せそうですわ」
シンシアにそう言われて、自然とにやけている自分に気付く。
恥ずかしくなって一旦読んでいた本を閉じて、空を仰いだ。
澄んだ青がどこまでも続く。
良い天気に更に気分がいい。
ここに来て以来、初めての外出に胸が踊るのを抑えるなんて、できるわけがなかった。
それは私も一緒だった。
「ローラ様、何か良い事でも御座いました?お顔が朝からずっと緩んでおいでですわ」
それはいつものようにバルコニーで本を学んでいた時のこと。
「…わかる?」
「ええ。幸せそうですわ」
シンシアにそう言われて、自然とにやけている自分に気付く。
恥ずかしくなって一旦読んでいた本を閉じて、空を仰いだ。
澄んだ青がどこまでも続く。
良い天気に更に気分がいい。
ここに来て以来、初めての外出に胸が踊るのを抑えるなんて、できるわけがなかった。
