レイside
可愛いと思うから、嬉しくて笑うのだと。
からかっていないという時雨。
時雨「レイ」
そう優しく名前を呼ばれると、心がキュッと締めつけられる。
時雨の手が私の腕を導き、椅子に座った時雨の膝の上に向き合うように抱き寄せられた。
鼓動がうるさくて、息を飲む音まで聞こえてしまいそう。
目を逸らす暇もない距離で、時雨の瞳が真っ直ぐに私を見ている。
時雨「……好きだ」
その言葉は、まるで熱を帯びた風のように、肌の内側まで染み込んでいった。
妖艶な表情にドキドキする。
向けられた愛情に、逃げたくも逃げられない。
顔が近付いて、触れ合った瞬間、世界が少しだけ遠のく。
思考も、呼吸も、時雨の熱に溶けていくみたいだった。
「……っん」
お互いの舌が少しの隙間も許さないほど絡み、
2回目のキスは深くて痺れるくらいとびきり甘かった。
頭がくらくらして長い口付けに参ってしまう。
「・・・はぁ///」
唇が離れた瞬間、胸の奥で波が弾けた。
自分でも驚くほど、息が乱れている。
己の行為に恥ずかしくなり、時雨の方に頭をつけ顔を隠す。
時雨「もう、限界か笑」
「……うるさい///」
いつもの溶融そうな笑みが憎たらしい。
けれどその笑みが、どこか優しくて。
嫉妬して、勝手に傷ついてーー
それでも、好きでたまらない。
