ANEMONE〜恋に終わりを告げたなら



真希「なっ……時雨。その子、なによ!」

三咲「誰かと思ったら、真希じゃん」

「知ってるやつか?」

三咲「時雨の、元セフレ的な笑」


……あぁ、そういうことか。
どうりで馴れ馴れしい態度なわけだ。


時雨「誰、お前」

真希「え……?時雨、私だよ……」

時雨「だから、誰」


その無表情な拒絶に、真希の顔が凍る。
本気で覚えていないのだろう。
時雨は鬱陶しそうに絡まれた腕を解いている。


真希「っ・・こんな子、時雨のタイプじゃないじゃん!こんな性格の悪い子!」

レイ「……別に否定はしないけど、人のこと言えんの」



その言葉には、怒りよりも冷たい皮肉が混じっていた。


レイちゃんは時雨から距離を取り、俺たちの方へ歩いてきた。