ANEMONE〜恋に終わりを告げたなら



連れて来られた場所は私がいこうとしていたスーパー。


時雨「買い物行こうとしてたんだろ」


私の腕にぶら下がっている買い物袋を指差しながらそういう。


「本当にここで大丈夫だから」

時雨「気にするな。……俺が一緒にいたいだけだ」


繋がった手を離すことはなく、中に入る時雨にざわつく心を落ち着かせるように息をつく。


頼まれた備品をカゴに入れていると時雨からの視線を感じる。


「……な、に?」


時雨がなんでもないような顔で、少し目を細めてこちらを見ていた。


時雨「……なんかこうして歩いてると、新婚夫婦みたいだな、笑」


は?///


何を言い出すのか、この男は。それも平然と、私の反応を見て楽しんでいるかのよう。


「私、まだ15だけど……」

時雨「照れてんのか笑」

「……照れてません」


お互い結婚できる歳でもなければ、そんな関係でもない。
そう冷静に返したつもりだったが、顔を赤くさせている私をみて嬉しそうにしている時雨。