【短】クリスマス嫌い【俺編】

納得。




カップルコースにしなかったんじゃなくて、できなかったんだ。


だってカップルじゃなくて、女二人




普通に無理だよな。




「お待たせ致しました」


俺はたぶん笑顔で声をかけた。




なんつーか……仲間を見つけた気分だった。


お前らも彼氏いないんだな、みたいな。




「失礼致します」


とりあえず右側の女に声をかけた。


ふと目が合う。




「あ……坂本くん?」


「あれ?高橋?」


同じ大学の同級生だった。


うわっ。




今日は逢いたくなかった。




12月24日までバイトしてる寂しい奴って思われるよな。