一瞬、しん、となったフロア。盛り上がらない答えだったのかと俺らのそんな反応を気にしてか、憂ちゃんの表情が少し焦る。
いや、returnて。
「ういちゃん…本当はめちゃくちゃファン?」
「え?」
「returnねぇ、そこをくるとは、」
「すんげぇマイナーじゃん」
「むしろ聴いてる人いたんだ」
たぶん、その曲を好きだと言う人は俺らを知る中でほんの一握りの本当に古参で、熱烈なファンだと思う。
「好きなら隠さず言ってくれればいいのにー」
「私あんまり、みたいな顔してさー」
「いや、いや」
てっきり代表曲辺りを言ってくると思ったからさ。
俺らも予想外すぎて一瞬まじで反応できなかったけど。
「ういちゃんほんと、控えめねー」
「や、マジでreturnがういちゃんの口から出てくるなんて思ってなかったわ」
「俺も」
「てか俺らも一瞬思い出すのに時間かかった」
「わかる」



