透明なフォトブラフ

実は、宮沢の母親の取り調べを行っているのが、あの交通事故のことを担当した刑事だったらしい。

宮沢のことを覚えていて、気にかけてくれたようだ。

「それで、あの事故の話になってね、もう話してもいいだろうってことで刑事さんと先生から教えてもらった」

「ごめん…」

「なんで酒井くんが謝るの?酒井くんも、酒井くんのお父さんも悪くないでしょ?」

そう言って、手を握ってくれた。

「でも、宮沢のお姉さんが」

「私はいいの。まだお姉ちゃんは生きてるし、目を覚ましたら、また話せるから。酒井くんのお父さんはもういないでしょ?それなのに、お母さんが一方的に酒井くんのお母さんを責めたって聞いた。謝るのは私の方。今まで辛い思いさせて、ごめんなさい」