夜の声



がらんとしたホールに

自分の病室から

冷めた昼食を持ってきて

座る


彼女はさっきのおにぎりと

小さなカップヌードルと

サラダを置いた


ピンクというか紫というか
そんな色のボトルを出して
口をつける


それに背中を押されるように

冷たくなった

昼食にはしをのばした