「今年も目立たず…。」
教室に入って、自分の席に座って考える。
私的には知ってる顔が大半だけど…きっと皆は私の事なんて覚えてないだろうな…。
あぁっ、またネガティブに考えちゃった…。
受験からずっとネガティブ思考だなぁ…。気をつけないと…。
〜
午前中の授業が終わり、各々、昼食を食べに食堂に行ったり、教室で机を合わせて食べたりしている。
私は…1人ぼっち。なんか虚しい…。
どこかに空いてる教室無いかな…?
と、教室を出て、空き教室を探し歩く。
あった…。107か…。覚えておこう!
失礼しま〜す、と扉を開けようとすると、誰かの声が聞こえてきた。
…あれ、誰かいる?
なんだか、楽しげな音楽が聞こえてくる。
「~♪~♬」
誰かが歌っ、てる?
静かに開けよう…。なるべく静かに…。
「~♬…ん、誰か入ってきた…?」
あっ、気づかれちゃった…?
歌っていた男の人は、つかつかとこちらに向かってくる。
「ご、ごめんなさいっ、勝手に入って…。お邪魔でしたよね…、すぐ出て行きますんでっ…!」
やっぱり他の空き教室を探そう…。
と、扉を開け、出ていこうとすると、
「何、あんた。お昼食べに来たの…?」
と、唐突に声をかけられてびっくりした。
私は慌てて頷く。
すると、彼は手招きしてくれた。
いいの、かな?
「俺も今から昼だし。」
この人も、私と同じでぼっちが嫌だったのかな…?
「あんたもぼっちなの?」
うっ、図星すぎる…。
恐る恐る頷くと、案の定、笑われた。
「あははっ、そっかそっか。俺と同じだ。」
やっぱり同じだったんだ…!
それから彼は、私に色々な質問をして来てくれて、私の話を色々聞いてくれた。
よく見るとイケメンだなぁ…。
「あ、俺、高梨大輝《たかなし だいき》。一応高等部の3年だよ。」
さ、さささ、3年っ!?大先輩だ…。
「そうだったんですね、すいません、馴れ馴れしく…。」
慌ててそう言うと、彼はまた、高らかに笑った。
「あははっ、気にしなくていいよ。俺がいて欲しくていてもらってるんだし。」
この人、いい人だなぁ。
そして、爽やかな顔をして何か言おうとしている高梨先輩をよそに、昼休みが終わるチャイムが鳴った。
「あーあ。鳴っちゃった。」
高梨先輩は本当に残念そうにそう言った。
そして、最後にこう言った。
「またね、雪街さん。」
爽やかな笑顔とともに。
〜
次の日も、学校に行ったら、私の教室の前に高梨先輩がいた。
なんでここにいるんだろう…?
「あ、いたいた!」
…ん?私?
「雪街さん♪」
私はその時重要な事に気づいた。
姉より目立ってはいけない…。
この人は3年生…高梨大輝……?
も、もしかして、生徒会の方…!?
「今日もお昼一緒に食べようね♪」
なんか、まずいことになったかもしれない…。
教室に入って、自分の席に座って考える。
私的には知ってる顔が大半だけど…きっと皆は私の事なんて覚えてないだろうな…。
あぁっ、またネガティブに考えちゃった…。
受験からずっとネガティブ思考だなぁ…。気をつけないと…。
〜
午前中の授業が終わり、各々、昼食を食べに食堂に行ったり、教室で机を合わせて食べたりしている。
私は…1人ぼっち。なんか虚しい…。
どこかに空いてる教室無いかな…?
と、教室を出て、空き教室を探し歩く。
あった…。107か…。覚えておこう!
失礼しま〜す、と扉を開けようとすると、誰かの声が聞こえてきた。
…あれ、誰かいる?
なんだか、楽しげな音楽が聞こえてくる。
「~♪~♬」
誰かが歌っ、てる?
静かに開けよう…。なるべく静かに…。
「~♬…ん、誰か入ってきた…?」
あっ、気づかれちゃった…?
歌っていた男の人は、つかつかとこちらに向かってくる。
「ご、ごめんなさいっ、勝手に入って…。お邪魔でしたよね…、すぐ出て行きますんでっ…!」
やっぱり他の空き教室を探そう…。
と、扉を開け、出ていこうとすると、
「何、あんた。お昼食べに来たの…?」
と、唐突に声をかけられてびっくりした。
私は慌てて頷く。
すると、彼は手招きしてくれた。
いいの、かな?
「俺も今から昼だし。」
この人も、私と同じでぼっちが嫌だったのかな…?
「あんたもぼっちなの?」
うっ、図星すぎる…。
恐る恐る頷くと、案の定、笑われた。
「あははっ、そっかそっか。俺と同じだ。」
やっぱり同じだったんだ…!
それから彼は、私に色々な質問をして来てくれて、私の話を色々聞いてくれた。
よく見るとイケメンだなぁ…。
「あ、俺、高梨大輝《たかなし だいき》。一応高等部の3年だよ。」
さ、さささ、3年っ!?大先輩だ…。
「そうだったんですね、すいません、馴れ馴れしく…。」
慌ててそう言うと、彼はまた、高らかに笑った。
「あははっ、気にしなくていいよ。俺がいて欲しくていてもらってるんだし。」
この人、いい人だなぁ。
そして、爽やかな顔をして何か言おうとしている高梨先輩をよそに、昼休みが終わるチャイムが鳴った。
「あーあ。鳴っちゃった。」
高梨先輩は本当に残念そうにそう言った。
そして、最後にこう言った。
「またね、雪街さん。」
爽やかな笑顔とともに。
〜
次の日も、学校に行ったら、私の教室の前に高梨先輩がいた。
なんでここにいるんだろう…?
「あ、いたいた!」
…ん?私?
「雪街さん♪」
私はその時重要な事に気づいた。
姉より目立ってはいけない…。
この人は3年生…高梨大輝……?
も、もしかして、生徒会の方…!?
「今日もお昼一緒に食べようね♪」
なんか、まずいことになったかもしれない…。
