たまたまリクのクラスは美術室の隣にある理科の実験室で、ヨーグルトの菌を増やす実験をしていたらしい。
実験が次の日まで放置するという段階になったのでクラスの皆で自分達の教室へ移動中だったらしい。
そこへたまたま雛菊ちゃんの声が聞こえてきて
リクが偶然美術室を覗くと、私が男の子に、押し倒される瞬間だったらしい。
あの後私をからかった男の子は先生にこっぴどくしかられて、リクも私も同様にどんな理由があっても暴力で解決する事ははいけないと厳しくお説教された。
帰り道、綺麗な顔を殴られ無残にも唇が切れて絆創膏を貼ったリクが言った。
「僕、アイツだけは絶対許さない。」
「もういいよ、絵だってちゃんと返してもらったし」
あの後私は急いで絵を書き直した。
リクと私とママが3人で笑う絵に。
あの魔法の手の絵は鞄の中に、今は大事にしまってある。
「しーながよくても僕は許さないから」
リクはそういって悔しそうにスタスタ先を歩いて行ってしまう。
「ありがと、リク」
私はリクの背中にそう言った。
実験が次の日まで放置するという段階になったのでクラスの皆で自分達の教室へ移動中だったらしい。
そこへたまたま雛菊ちゃんの声が聞こえてきて
リクが偶然美術室を覗くと、私が男の子に、押し倒される瞬間だったらしい。
あの後私をからかった男の子は先生にこっぴどくしかられて、リクも私も同様にどんな理由があっても暴力で解決する事ははいけないと厳しくお説教された。
帰り道、綺麗な顔を殴られ無残にも唇が切れて絆創膏を貼ったリクが言った。
「僕、アイツだけは絶対許さない。」
「もういいよ、絵だってちゃんと返してもらったし」
あの後私は急いで絵を書き直した。
リクと私とママが3人で笑う絵に。
あの魔法の手の絵は鞄の中に、今は大事にしまってある。
「しーながよくても僕は許さないから」
リクはそういって悔しそうにスタスタ先を歩いて行ってしまう。
「ありがと、リク」
私はリクの背中にそう言った。
