リクがこんな風になっちゃったのは、多分私のせいだ。

小学校の時

父親参観日

父の日

運動会

芸術発表会

そんな行事があるたびに私は友達のお父さんを見つめていた。

友達のパパの
大きな広い背中と
頼りがいのありそうな大きな手。
一家の大黒柱って感じで
家族の中でもひときわ太い輝きを放つ存在。

私の目にはそう映って見えた。

うらやましかったんだと思う。

昔、ひなちゃんのお家で彼女のお父さんに会った事がある。

学校の参観日で、よく見かけていたひなちゃんのお父さんは、ピシッとしたスーツをさらっと着こなし、紳士的で、とても格好がいいイメージだった。

でもひなちゃんのお家で見たときのお父さんは

ひなちゃんが何を言っても楽しそうに笑っていて
偶然、ひなちゃんが大事なお洋服をお庭の木にひっかけて、破いてしまいお母様に怒られてしまった時も、

「まぁいいじゃないか。雛菊もわざとやったわけじゃないし」

そういってひなちゃんをかばってくれていた。

ひなちゃんは泣きながらお父さんの胸に飛び込み
お父さんは何も言わずイイコイイコってひなちゃんの頭を大きな手で撫でていた。

そうするとひなちゃんはすぐに泣き止んだ。

私はそれを見て、
ひなちゃんの、お父さんの手は魔法の手なんだって、そう思ったのを覚えている。