「ちょっと、何してんのよーッ!」

私は急いで肩までお湯につかる。

よかった。

今日は湯けむり温泉シリーズの、中でも一番濃い乳白色の入浴剤で。

これなら肩までつかればリクに裸を見られないで済む。

「しーなが今日倒れたから心配してあげてるのに何その態度、ムカツク」

そういうとリクはバタンとお風呂のドアを締めて

ムカツクなんて言われても・・・。

だったら覗くなッ!

でもよかった。お風呂を覗くのを、今日は素直に諦めてくれたようだ。

今日は素直なリクでよかっ・・・・

バタン

きゃぁあああー

目の前には普通に裸でお風呂に登場したリクがいる。

私は思わず入り口と反対のお風呂の壁の方をむいた。