「リク君、しいなちゃんの事になると昔から必死でしたものね」

「そうかな、そんな感じだったっけ?」

「そうですわ、いつもしいなちゃんの事、一番に気にかけていますわ。しいなちゃんはリク君の特別ですもの」

「特別って、そりゃ家族だし。私もリクは弟ってカテゴリーで特別な存在だよ」

しばし沈黙。

やっぱりリクの行動の意味はリクにしか分からないよねぇ。

でもこのままじゃ、私いつかリクに襲われる気がするよ。

最初で最後の初めては私にとって1回しかないものだし・・・。
って、何変な想像してんの、私。

リクとなんて、絶対ありえないからっ!!

「リクが私に発情気味なのは、やっぱり思春期だからかな。その、リクも一応男だし。」

言ってみて、私は恥ずかしくなってうつむいた。

ひなちゃんが例え何でも話せる親友だとしても、弟の変な性癖を相談するのって、ひなちゃんにとっても迷惑な話だよね。

ましてやリクを小さな頃から知ってる訳だし・・・。

「私も弟がいたらきっと分かると思うのですけれど・・・・。」

ひなちゃんも何を想像したのか頬をピンク色に染める。