「しーな」
ぐいっと腕をつかまれて我に帰る。
「そんなにあいつが気になるの?」
え?気が付くとリクが私の席まできていて腕を掴んでいる。
「あ、ごめん。すぐに帰る支度するね。だから手、離して」
「やだ」
「でもこれじゃ、帰る用意できないよ」
「だめ、帰る」
もぅー。
仕方がないのでリクに片方腕をつかまれたまま帰る支度を始める。
その時さっき書いた校庭の絵が床にヒラリと落ちた。
リクがその絵をひろってくれる。
「俺の大好きな空だ。色んな色が混ざってる。」
さっき私は頬杖男に言われて、空の色を心の思うままに書き足した。
目に見えていなくても、心で感じる色をつけたした。
その絵を見て、リクは褒めてくれる。
何だかリクに悪い事をしているみたいな気持ちになって、
「あぁ、それまだ未完成だから返して」
そういって鞄の奥に絵をしまいこんだ。
私は帰る途中ずっとリクに腕を掴まれて引きずられるようにして教室をでた。
何故だかリクはちょっと怒ったような感じで、教室から出るときもひなちゃんに
さよならだって言えなかった。
ぐいっと腕をつかまれて我に帰る。
「そんなにあいつが気になるの?」
え?気が付くとリクが私の席まできていて腕を掴んでいる。
「あ、ごめん。すぐに帰る支度するね。だから手、離して」
「やだ」
「でもこれじゃ、帰る用意できないよ」
「だめ、帰る」
もぅー。
仕方がないのでリクに片方腕をつかまれたまま帰る支度を始める。
その時さっき書いた校庭の絵が床にヒラリと落ちた。
リクがその絵をひろってくれる。
「俺の大好きな空だ。色んな色が混ざってる。」
さっき私は頬杖男に言われて、空の色を心の思うままに書き足した。
目に見えていなくても、心で感じる色をつけたした。
その絵を見て、リクは褒めてくれる。
何だかリクに悪い事をしているみたいな気持ちになって、
「あぁ、それまだ未完成だから返して」
そういって鞄の奥に絵をしまいこんだ。
私は帰る途中ずっとリクに腕を掴まれて引きずられるようにして教室をでた。
何故だかリクはちょっと怒ったような感じで、教室から出るときもひなちゃんに
さよならだって言えなかった。