若槻連にメールを書こうと思ってアドレスだけ入力して
本文を考えていたはずなのに・・・・。

気がつくと、私は寝ちゃっていたみたいだ。

携帯もベットから落っこちていて、大音量で聞いていたはずのMP3プレーヤーのイヤホンも、」ポロッと耳から取れていた。

しばらく身動きをせず、家の様子を伺う。

リクの部屋からは物音がしない。

ヤラシイ事は無事に終わったようだ。

ちょっと安心する。

リクは寮に入ったら
こういう風に女の人を連れ込んで、やりたい放題するのかな。

今日リクの部屋にいた女の人は、リクが朝言っていた「経験済み」という言葉の、キッカケになった人なんだろうか。

ラブホテルとかそういう所に行かないで、うちでやるって事はもしかして同じ歳くらいなのかな。

大人の女の人なら
わざわざこんな狭い家でやらないだろうしね・・・。

って、何リクの相手の女の人の事なんか、詮索しちゃってんだろう。

こ、これは姉として

リクが悪い女の人に
たぶらかされてないか心配だから、だから色々想像してたんだと、焦りながら自分の心に言い訳してみる。

何やってんだろう、私。

そんな自分に呆れて

飲み終わったコップを持って、下に向かう事にした。

あ、制服のままだったんだ。

しわくちゃになっちゃった・・・・。