私は完璧な美しさを持つリクの影に隠れている、いつもちょっと暗そうな子どもだったんじゃないかと今振り返ると思う。

リクの見た目が強烈なので一緒にいるとリクが世界の中心みたいに、リクだけ注目されて私はいつもその影に隠れていた。

リクと似てないお姉ちゃんとしては有名だったかもしれないけれど。

私はママとリクとも違う見た目だった。
きっと日本人のパパの遺伝子を強く受け継いでしまったから。

肩よりちょっと長い私の髪の毛は癖毛で、いつもあっちこっちはねている。

おまけにねこ毛で、こしのないしぼんだ髪。

黒くてギョロッと
大きな二重の目。

肌の色だけはママとリクに近く白かったのが救いだけれど。

痩せていて貧弱な体。

物心がつくまでは、自分の体はコンプレックスの塊で嫌いだった。

実は比べる対象が、いつも傍にいるママとリクだったから、こんな風に自分だけ可愛くない、大嫌いって、思うようになってしまっていたんだと思う。

ま、大きくなってからその事に気がつくわけで、小さい頃の私は、本当に可哀想な子だと自分では思っていた。