「はい」

降りる支度をしていたら、すでに先生がドアを開けて傘を差してこっちに回って来てくれていた。

「ありがとうございます」

人生初異性との相合傘。


「おじゃまします」

人生初異性の家。

自分ちとは違う匂い。

先生の匂い。

主は成人済みの教育実習生。

来訪者は未成年の教育実習先の高校生。

アウトだけど、仕方ない致し方ない
こうするしかなかったんだ
と逸る心臓に言い聞かせる。

早いものでいい匂いが玄関までやって来て
「先生!手伝います!」と急いでリビングの扉を開けた。

「あぁいいよいいよ。濡れたっしょ。制服そこ掛けて乾かして。俺の服貸す」