「親御さんに連絡した?」

「はい。ちゃんと“友達”の家にいるって伝えました」

先生の車の中。

後部座席。

先生の斜め後ろ。

「私、先生が片付け終わるまで屋根があるところで待ってますね」

「は、?」

「え、見られちゃいけないものないんですか?恋人とn」
「ない」

先生の固くて冷たい低い声とミラー越しの苦しそうなクッと細められた目。