ワケあって、男の子のふりをしています!学園最強男子たちの溺愛バトル

かといって無視するわけにもいかないよね?


「ええと──」
「邪魔」


そのとき、知ってる声が聞こえて振り返った。
そこには迷惑そうにこっちを見てる識くんがいて。


「あ……識くん」
「……ん?」


つい呼んだら、識くんが不思議そうに首を傾げた。


「なんで俺の名前……」
「え? あ……え!?」


もしかして、わたしが男の子の格好じゃないからわかってないとか……?
そんなに変わってるのかな?


「あの……涼風です。涼風季衣です……」
「は? 季衣って……はああああ!?」






放課後。わたしは生徒会室にいた。


「アハハ、識ってば、なんできいっちがわからないんだよ」
「しょうがねえだろ……こんな……可愛いと」
「識くん、顔真っ赤だ」
「宇宙黙れ……!」


教室にいたときから、なぜかわたしを見に来る人がいたりしたけど、その度に識くんが守ってくれて。


放課後も、生徒会室に行くまでの道のり、ずっとわたしの手を繋いで来てくれてた。


「仕方がないでしょう、涼風季衣の評判は、この1日でずいぶんと変わりましたから」


祈くんがスッとパソコンの画面を見せてくれる。
どこかの掲示板みたいなところだけど、そこにはわたしの名前がびっしり並んでいた。


「うわっ! きいっちの話題ばっかじゃねーか!」