*** 「氷沙、大丈夫か!?」 正気を失ったクラスメイトに襲われ、身体中をなぶられていた圧力から一瞬解放されて、氷沙は伸ばされてきた腕にすがりついた。 「……なっちゃ…」 が、とりつかれた状態の彼らは、いくら波樹が叩きのめしても起き上がってくる。 また直ぐに取り囲まれてしまった。 四方八方から手が伸びてきて、自分を触ってくる気持ちの悪さに氷沙はまた悲鳴をあげた。