miracle de l'hiver

  あなたのことがずっと好きだった。

  あなたののその優しいまなざしも声も抱きしめてくれるときの温もりも全部が愛おしかった。
 



  でも真実はいつだって残酷で憂愁なものなの。
 
  どれだけ好きでもどれだけ愛していてもきっともう後戻りできない所まで来てしまった。



  
  もしも私たちの間に運命があったとするのならば、それが刹那なものではあったけれどとても美しく、儚いものだった。





  本当の私を知ったらあなたはきっと離れていってしまう。
  
  だからいつだって必死だった。嫌われないように、愛想をつかされてまた一人にならないように。
 



  いつからだったか。この愛がお互いをきつく縛り付けて、醜い執着へと変わったのは。



  今ならあれが愛ではなくて寂しさを埋めるための本能的なものだったとわかるのに。



  なんて愚かだったんだろう。
  この悪循環に終止符を打つときが来たみたい。


  


  さようなら、夏くん。