ハイスペック男子との恋愛の始め方


「……こっち見ろ。」


玲翔くんはそう言って私の手を握った。


「……嫌いだったらこんな事しない。その、お前の元気なとことか自信あるとことか……俺は嫌いじゃないよ。」


玲翔くんの顔を見ると少し目を逸らし顔を真っ赤にしていた。


「……玲翔くん。。」


そんな風に思ってくれていたなんて初めて知った。
私は嬉しくてしかたなかった。


「……もういいだろ!!学校いくぞ!!」

「……うんっ!!!!」


玲翔くんはそう言って先々歩いてしまった。


玲翔くん、私達はじめて手繋いだんだよ。
私はじめてだったんだよ。
私、はじめて玲翔くんのが顔赤くしてるの見たよ。
私絶対この日のこと忘れないと思う。


私は自分でも分かるくらい笑顔だった。


「玲翔くんだーーーいすき!!!」

「お、お、大声で言うな!!!」