いつもここの道で別々に登校する。
一応みんなよりはやく登校しているけど、念の為だ。
「あ!玲翔くん、いってきますのちゅーは?」
「ば、ば、ばかか!!!するわけないだろ!!黙って早く行け!!」
「ちぇーー。」
こんな感じでいつもこうやってねだるけど1度もキスはしたことがなかった。
もちろん手を繋ぐことも、ハグすることも。
私はこうやって甘えるけど、結局玲翔くんと一緒にいれることが1番の幸せだった。
「ちーーさ、おはよ!」
「みっちゃん!おはよ!」
私は大親友でもある川北美咲(通称みっちゃん)と一緒に学校へ向かった。

