幼なじみ2 ~あの頃の2人輝いてた~

「アンタさぁ、いい加減あたしをサクラって言うの、止めて!」

「サクラはサクラじゃん!
まさか忘れたの⋯?」

「はぁ!?
意味わかんな~い!」

「まーたストーカーに絡まれてんのか?」

「新汰(あらた)!」

里桜はパァと顔を輝かせる。

新汰は高校2年生。
里桜の彼氏だ。

ちなみに桜晴は高校3年生だ。

先輩に使う言葉ではないが、桜晴は気にしていない。

「後輩くん、いずれサクラは俺がもらうから」

「な!」

驚きと怒りから言葉の出ない新汰に、桜晴はそれ以上は何も言わず、颯爽と立ち去る。