幼なじみ2 ~あの頃の2人輝いてた~

「すっげぇ!笑
思ってることが顔に出てる!
おもしれぇ~!」

ケタケタと桜晴が笑う。

「続きをどうぞ」

なんだか面白くなくて、つい急かす。

「かーちゃんたちが仲良しでさ、こーんな頃なんて一緒に昼寝してたんだぜ」

桜晴は、こんくらいと言って手を出す。
だいたい2歳くらいだろうか…。

「だけど、サクラのかーちゃんが病気で亡くなって、サクラはかーちゃんの姉夫婦に引き取られた。
その辺りのことをサクラは忘れてるみたいだ」

「里桜は知っているんですか?
自分を育てているのが叔母夫婦だって」

「ううん、知らない」

桜晴は悲しそうに笑う。