「ひとつ言おうか」
ふっと空を仰いだ横顔。
「もしもいつか、お前達が相澤や志信に見限られたその時は、俺が引導を渡す」
戻った、抜身みたいな眼差しに心臓の真横を刺し貫かれたような。
「そんな無様は赦さないよ」
ユキちゃんが『俺』って呼び方したのを初めて聴いた。
裏切ったら、次こそ心臓の真ん中をつらぬかれる。
もしか極道を外れても、哲っちゃんも仁兄もあたしを断罪できない。きっと出来ない。誰もできない業を背負ってユキちゃんは心中してくれるんだ、あたしと。
「うん。・・・約束する、くれた命に見合う女になるって」
真っ直ぐ応える。挑む。紗江に気付かされた、たった一つの武器を握りしめ。
「あたしは体も張れないし、力じゃ戦えないけど、決めたことは絶対あきらめないから・・・!」
「宮子は強いよ?敵わねぇくらい」
横に立った真の掌が頭の上に乗っかる。不敵に口角を上げて、ユキちゃんを見据えてる。
「オレからも言っとく。相手がユキ姉だろうがそん時は、宮子とリンには指一本触れさせねぇから覚悟して」
「すっかり生意気だ」
「死ぬ気で組は潰さねぇよ、見くびってんの?」
細めた目の奥でユキちゃんは笑った。
「トシヤも同じ生意気を、言ったよ」
思い出したのはやっぱり、百年に一度の笑い顔でも一途なガンコ顔でもなくて。
見飽きたうんざり顔。・・・だったんだからね?
ふっと空を仰いだ横顔。
「もしもいつか、お前達が相澤や志信に見限られたその時は、俺が引導を渡す」
戻った、抜身みたいな眼差しに心臓の真横を刺し貫かれたような。
「そんな無様は赦さないよ」
ユキちゃんが『俺』って呼び方したのを初めて聴いた。
裏切ったら、次こそ心臓の真ん中をつらぬかれる。
もしか極道を外れても、哲っちゃんも仁兄もあたしを断罪できない。きっと出来ない。誰もできない業を背負ってユキちゃんは心中してくれるんだ、あたしと。
「うん。・・・約束する、くれた命に見合う女になるって」
真っ直ぐ応える。挑む。紗江に気付かされた、たった一つの武器を握りしめ。
「あたしは体も張れないし、力じゃ戦えないけど、決めたことは絶対あきらめないから・・・!」
「宮子は強いよ?敵わねぇくらい」
横に立った真の掌が頭の上に乗っかる。不敵に口角を上げて、ユキちゃんを見据えてる。
「オレからも言っとく。相手がユキ姉だろうがそん時は、宮子とリンには指一本触れさせねぇから覚悟して」
「すっかり生意気だ」
「死ぬ気で組は潰さねぇよ、見くびってんの?」
細めた目の奥でユキちゃんは笑った。
「トシヤも同じ生意気を、言ったよ」
思い出したのはやっぱり、百年に一度の笑い顔でも一途なガンコ顔でもなくて。
見飽きたうんざり顔。・・・だったんだからね?



